お勧めの受験参考書・問題集」カテゴリーアーカイブ

チャート式数学問題集 白・青・赤・黄・黒どれをいつやるべき?

数学といえば数研出版のチャート式数学問題集が非常に有名で、難易度に合わせて、白チャート・青チャート・赤チャート・黄チャート・黒チャートなどと呼ばれています。これは別に順番に全部の色を制覇しないといけないというものではありません。普通、そんな時間はありません。では、どれくらいの学力の高校生はどの色のチャートをどの大学を目指す場合に選ぶべきなのでしょうか?

白チャート

これはチャート式シリーズの中でもっとも基礎的なレベルで、数学が得意ではない人のための教科書レベル、あるいはセンター試験の基礎的な問題に相当するレベルらしいです。

黄チャート

これは白チャートより一段階上のレベルの問題集。センター試験対策用でしょうか。

青チャート

青チャートがようやく二次試験レベルの問題集のようです。難関大学であってもこの青チャートで対応できるという人も多いようです。青チャートで東大に合格できるのかという議論もよくネットで見かけます。東大合格者の体験談を読むと、青チャートを仕上げたあとはチャート式はもう卒業して、別の会社の問題集、例えば、東京出版の1対1対応の演習などに進む人も多いようです。受験ブログや大学合格者のお勧めの問題集としてチャート式が挙がる場合には、「青チャート」ばかり耳にして、他の色のチャートが言及されることがあまりないようです。なぜ青チャートばかりがこれほど人気なのかといえば、教科書の基本的な部分から大学の二次試験対策までがこの一冊でできてしまうという、カバーするレベルの範囲が広いからなのでしょう。

チャート式のメリットはその「網羅性」でしょう。つまりこの一冊をきっちりと仕上げれば、新しい問題に出くわしてもたいていその類題は既にやっているはず、という状態になるわけです。「穴」があっては困りますので、覚えておくべき解法を一通り押さえておくには、青チャートは良いのだと思います。

武田塾の先生が、青チャートおよび青チャート終了後の問題集とその所要期間についてコメントしている動画があったので参考までに紹介しておきます。

進学校あるある『青チャート→1対1→スタ演』ルートは 武田塾の勉強法だとどれくらいで終わるの?|受験相談SOS vol.434 武田塾チャンネル|参考書のやり方・大学受験情報 2016/01/20

この量はかなり多いということだそうです。

  • 青チャート数学I+A,II+B,III ある程度基礎がある人だとして、一冊当たり2カ月(かかって3カ月以内) なので全部やると半年。
  • 1対1対応の演習 6冊あるが、例題だけでも各々1~1カ月半かかる。演習題も含めて全部やるなら丸1年かかる。
  • スタンダード演習 IAIIBは3,4カ月、IIIが2、3カ月、2冊合わせて半年。

よって、青チャート、1対1、スタ演を全部やるとすると丸2年かかるでしょうとのこと。ただし、これは時間に余裕がある高校生がやればいいことで、時間にそこまで余裕がない人ならば、青チャートはすべてやるとしても、そのあとは、志望大学に合わせて重点的に分野を選んでやるほうが現実的なんだそうです。

青チャート+上位レベルの問題集をやる人がいる一方で、青チャート+過去問で十分という意見もあるようです。ただ、注意しないといけないのは、数学を得点源とするのか、それとも数学はギリギリの点数で良くてその分を他の英語などでカバーするのかという戦略によっても、このあたりは変わってくるという点です。総合点で合格ラインを超えるために、どの科目をどれくらい取るかという戦略が個人個人で違うことを理解しましょう。

青チャートの強みは基本例題の網羅性です。これで東大京大に受かってるので安心してください。応用問題は過去問に任せればよいのです。青チャートは辞書的に使うこともできるように問題数が多すぎるほど詰め込まれています。これを例題だけに絞ることで数学のすべてのパターンを頭に入れます。数学の弱点がなくなるわけです。例題の勉強は暗記でかまいません。(センター数学から東大数学まで青チャートで十分(前編)2012年09月10日(月) 偏差値50からの勉強法(東大京大へ!!)

しかし私の学年から1年生の最初から青チャートを使って勉強させられました。具体的に言うと、授業は教科書を用いて先生が授業し解説し、青チャートで問題演習という形で行われていました。もちろん定期考査も青チャートで範囲を指定され、青チャートから数問、類題を数問、発展問題を数問という形で行われていました。一応、私の高校は地方にありますが県で一番の進学校でした。また関連性は分かりませんが私たちの代から進学実績も上がっています。これは青チャートによって数学の基礎体力がついたからだと私も実感しています。(徹底解説!最も効率の良い青チャートの勉強法

 

赤チャート

近所の書店でよく見かけるのがこの赤チャートや青チャートです。赤チャートは難関大学(旧帝大)受験者向けのようです。

黒チャート

新課程入試対応 数学難問集 100 (チャート式・シリーズ)  2015/10/1 チャート研究所 編

なるほど、表紙が黒いです。アマゾンのレビューを見ていると、これに手を出していいのは数学マニアくらいだそうです。「捨て問」集と揶揄する人もいます。捨て問、つまり難しすぎてどうせみんなが解けないので、これを捨てても他の簡単な問題を解きさえすればその大学に合格できるということです。東大や京大の難問がたくさん掲載されているようですが、数研出版の解答は駿台や東京出版に比べるとよくないというアマゾンレビューもありました。数学は、応用が利くような筋の良い解法を学ぶことが大事なので解答が良くない(間違っているという意味ではもちろんありません)といわれる問題集にわざわざ手を出すことは、普通の受験生には意味がないことでしょう。

 

東大生が教える一番お勧めな参考書 数学・英語編

ゆきりぬさん(チャンネル登録者数 889,798人)が東大の五月祭に突撃レポートして、東大受験で一番訳にたった英語と数学の参考書、問題集を質問する企画の動画がありましたので紹介しておきます。

たくさんの東大生が教える”一番オススメ”な参考書ランキング!【東大五月祭】

東大生が語るお勧めの受験参考書・問題集

一人目の東大生のお勧めは、

  • 数学:チャート式をやったあとで「1対1対応」
  • 英語:Z会の速読英単語

二人目、三人目の東大生女子のお勧め(2:10~)は二人とも一致していて、

  • 英語:VINTAGE
  • 数学:プラチカ

3人目の東大生のお勧め(2:24~)

  • 英語:ポレポレ
  • 数学:鉄緑回の過去問(40回分くらい掲載)高3の夏から解き始めた

4人目の東大生のお勧め(3:21~)

  • 漢文入門(東大でも使われている本)

お勧めの受験問題集ランキング

このリポートでは72名の東大生に質問したそうです。その結果得られたランキングはというと、

数学部門

  • 第1位 大学への数学 1対1対応の演習 (74票中18票)
  • 第2位 青チャート (74票中12票)
  • 第3位 東大数学で1点でも多く取る方法 安田亨 著 東京出版 (74票中9票)
  • 第4位 プラチカ(7票)、赤本(7票)
  • 第6位 FOCUS GOLD 啓林館、 河合出版 ハイレベル理系数学 (以下、割愛)

という結果でした。上位3つで、18+12+9=39票なので過半数を超えています。このあたりが定番の問題集ということのようですね。

英語部門

  • 第1位 鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁(72票中17票)
  • 第2位 赤本(過去問)(72票中12票)
  • 第3位 Z-KAI 速読英単語、ポレポレ 英文読解プロセス50、SYSTEM英単語必出2000語(駿台文庫) (72票中4票で、3つが同位)
  • 第6位 Next Stage、ターゲット、Vintage、キクタン (以下、割愛)

という結果でした。英語の場合は、単語帳、長文読解、文法、構文などカテゴリー別に知りたかったですね。

こうしてみてみると、意外とばらけているなあという印象です。各自がそれぞれ自分に合った問題集、自分の好みの問題集を選んで取り組んだということなのでしょう。良い参考書が多いので、どれでもよいからしっかりと取り組むことのほうが重要なのでしょう。「これなら自分でも続けられる」と思えるかどうか、その問題集が好きになって取り組めるかどうかも、重要です。どんなに良い本でも途中で頓挫してやり遂げられなければ意味がありません。